家主
住宅のリフォームで大金を支払ったにもかかわず、お客の満足を得られない場合もあるみたいね!

しっかりと施工してあるのに、不満が残るのは、お客様のイメージ(要望)がリフォーム会社に伝わっていないという初歩的なミスから始まります。

男子社員
リフォームの失敗を未然に防ぐためにも、見積り前に「リフォームの出発から完成までの流れ」をしっかりと押さえておきましょう! 

中でも今回は見積り前に押さえておきたい「リフォームプランの立て方」と「リフォーム会社の選定」「リフォーム会社との打ち合わせ」についてお話します。

いかにも博士
まずはその前に重要な「リフォームが失敗に陥る主な原因」を確認しておこう!

リフォーム失敗の主な原因

男子社員
住宅リフォーム失敗の主な原因として、仕上がりに不満が残る工事や当初と違う予算のふくらみなど、事前に防げたであろう共通の原因があります。 

お金をかけたわりに不満が残るのは?

  • リフォームの目的や目指すビジョンを十分に家族話でし合わずに不明確なまま工事を依頼してしまった。
  • リフォームに関する基礎知識(工事と工事以外にかかる費用などの知識)や設備の最新情報などの調査の不足。
  • 設計などリフォーム会社との事前の打ち合わせが不十分。
  • 見積書や設備機器の内容が不明確なまま契約してしまった。
    男子社員
    思い付きはNG。ある程度の下調べが必要です! 

予算オーバーの原因

  • 工事の途中で思いつきで仕様を変更したり、細かい注文を追加した
  • 予算設定(総工費の20%ゆとり予算の見込み違い)が甘かった
女子社員
その他にも、「近所の工務店だったから」「親切に見積書を作成した業者を断れなかった」など業者選定の失敗例もあります!

リフォーム失敗させないポイント

男子社員
上記のような失敗をしないためには、リフォーム会社を選ぶ前に家族で十分に検討を重ねてリフォームプランを立てることが重要です! 

検討内容は、「現在の住まいに対する不満点」「各部屋の使い方・リフォームの目的」「介護目線」「リフォーム箇所に優先順位をつける」「上限の予算の検討」などが必要となります。

失敗しないリフォーム会社の選び方

小規模の改修工事は別として、ユニットバスやシステムキッチンの交換などの大きな改修工事の場合は、複数の会社に見積もりを出してもらいましょう。

女子社員
前もって相見積もりを頼んでいることを告げれば、後ろめたいことはなくなり、予算に合わなかったと断りやすものです!
男子社員
リフォーム会社の選び方として大切なのは「お客の求めている目的とこだわりリフォーム会社の得意とする分野と合致しているか」になります。 

例え大手の有名建設会社であってもお客様の細かい要望に対応できなければ、心から満足する住まいにはなりえません。

家族会議で出た要望を伝え、具体的なプランニングを出してもらい、業者決定の判断の材料にします。

家主
住まいの悩みや使い勝手・目的を最優先の住空間がデザインできるプランナーがいるといいわね!

リフォーム会社の種類・特徴を知る

リフォーム会社の選び方のポイントをチェックしていきましょう。

女子社員
一言で「リフォーム会社」と言っても、老舗工務店から、大小の建設会社・住宅メーカ、最近ではホームセンターも進出してきました!
男子社員
まずはリフォーム会社のそもそもの成り立ちとその得意分野を把握しておきましょう!

リフォーム会社はそれぞれ設立の経緯が異なります。何を一番のリフォームの目的にするかで、自ずと専門分野が決まってくるでしょう。

  1. リフォーム専門会社
  2. 建設会社・住宅メーカー系
  3. 家電量販店・ホームセンター
  4. 設計事務所や建築家などのデザーナーズリフォーム
  5. 電気・ガス会社系
    例えば東京ガスがリフォームを行っている場合
  6. 住宅設備メーカー系
    例えばLIXIL(リクシル)やTOTOなど

インターネットや建築雑誌、ショールームなどの実店舗などを見て回るうちに、次第に目的に応じたリフォーム費用の概算が見えてくるでしょう。

男子社員
情報を仕入れてゆく中で、機器の大まかな工事費用など比較対象になる要素はメモに残してまとめておきましょう! 

例えば、あるメーカーのシステムキッチンは数十万円するとか、システムバスのピンからキリまでの価格の違いなどを把握していると、リフォーム業者も、説得力のある細かい見積りをしてくれるでしょう。

良いリフォーム会社の見つけ方

女子社員
「信頼できる相手かどうか」手がかりは口コミや次の項目などを参考にしてみましょう!

・会社のホームページ
・住宅メーカーが主催する相談会
・チラシ、広告
・実店舗
・職人の腕・実績
・住宅展示会やモデルハウス
・すぐに来てもらえるか
・細かい要望に対応してくれるか

ただし、リフォーム現場は新築と違い、人が住んでいるため、なかなか展示会などができないのが現状です。

男子社員
インターネットの口コミ情報も手がかりの一つですが、おすすめ業者の一覧を作って集客を図り、ちゃっかり掲載料・紹介料をいただくサイトなど、実情とかけ離れた情報もありますので注意が必要です。 

リフォームまでに準備すること

なぜ今リフォームを行うのか、その必要性を家族全員が同意しているのかを確認しておくことは重要です。

何のためにどこをリフォームするのか、現在の住まいのどこに不満があるのか、家族でよく検討して整理しておくとリフォームの目的が明確になります

リフォーム会議・議事録PDFに書き込んでいろんな意見をまとめておきましょう。
○○家のリフォーム会議・議事録

この時に予算・資金繰りについても話し合ったり、実際にモデルハウスやリフォーム雑誌などを調査しておくと会議の内容が濃くなります。

リフォーム会社との打ち合わせ

リフォームの目的と規模を説明

業者が決まったら、計画書(家族会議議事録)と簡単な図面などを見せて要望を伝えましょう。

現場調査

業者に現状を調査してもらいます。

チェックポイント

特に床下など、主要構造部分の故障(土台の腐食、シロアリ被害など)のチェックも確認してもらいましょう。

女子社員
リフォーム会社が決まったら、現在の不満な箇所、リフォームの目的や要望、予算の上限など家族で話し合った内容をまとめた○○家のリフォーム会議・議事録にまとめて要望を伝えましょう!

○○家のリフォーム会議・議事録

話し言葉だけではなく、手書きでもいいのでコピーをとったものを渡しましょう。

詳細の打ち合わせ

上記の経過を経て、ご自分の希望を十分に説明し、総合的にリフォームの方針を決定します。
この時、目標の工事金額を提示しておく事が重要です。

また、家族構成や将来像、リフォームのグレードインテリア・色・材質の好みなども具体的に話しておきましょう。

打ち合わせで伝える事柄

男子社員
リフォームの動機と目的:「キッチンを対面式にしたい」「冷たいお風呂をあたたかくしたい」「バリアフリーにしたい」などと何がリフォームの一番のメイン目的なのかを相手に伝えます。 

家族の願いや気持ちを紙に書くことで、伝達ミスという「リフォーム失敗」を未然に防ぎます。
特にこだわりたい箇所や目標金額などもここで伝えます。

最初に目標金額もしっかりと伝えないと、途中でふりだしに戻ってしまいます。
システムキッチンやユニットバスなどの設備機器や、ソファー・家具・収納などの色や形の好みなどの情報も予算算出と同時にファイルにしたり、付箋を付けてチェックしておくとリフォームに係る費用の相場も頭に入ってきます。

リフォームの全体の流れもチエックしておこう

業者の設計の担当者、またはインテリアコーディネーターなどが、施主の希望に添ったリフォームのプランを提出してもらいます。

業者との打ち合わせポイント

・プランを複数作成してもらい、最善案を検討します。
・見積書はわかりやすいものを作成してもらいましょう。部屋別の作成がベスト。
・仮住まいの必要があるのかの確認
・工事の工程表の提出(水道・風呂など使えない期間があるのかの確認)
・家具等の移動の必要性の確認

契約と調印

全ての内容が合意した時点で契約書の取り交わしを行います。
工事契約書の内容

設計図・仕様書・特記仕様書
契約書・契約約款など(内容に応じてコンパクトな場合もあり)

工事着工

工事の騒音・車両トラブルを防ぐためにも、工事内容・期間など近隣への挨拶をしておきましょう。

竣工

・全てが竣工したら竣工検査を行い、設計図面と仕様書と照合しながら出来具合を確認します。
・不具合・手直しが必要な場合は保証期限を確認します。
・設備機器はすべて操作し、動き具合を確認しましょう。

引き渡し

すべての工事の完了を確認して納得したら、工事完了証明書に捺印し、引き渡しを受けます。
手直しが残っていたら、別途書面にしておきましょう。
設備機器の保証書を忘れないように。

アフターサービス

後から建築の瑕疵(汚れや傷)に気づくこともあります。
アフターサービスの担当者を確認しておきましょう。

失敗しないリフォーム会社の選び方のまとめ

以上、今回は「リフォームの基礎知識」の中でも見積り前に押さえておきたい「リフォームプランの立て方」と「リフォーム会社の選定」「リフォーム会社との打ち合わせ」についてお話しました。

リフォーム会社選び方のポイントは

家主
お客の要望に応え、かつ専門的アドバイスをしてくれる会社」かどうか
主人
リフォーム会社の「得意分野」をチェックしながら、ホームページ・口コミなど様々な角度から情報を仕入れ、実績を踏まえた信頼の厚いリフォーム会社を見つけていこう! 

更に、一社で決めるのではなく、面倒でもいくつかの会社の話を聞いて見積りを取って「失敗しないリフォーム」を目指していきましょう。

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